シロヒレタビラの稚魚飼育方法

概要

浮上して泳ぎ始めたシロヒレタビラの稚魚を飼育をするため必要なことや準備をすること,飼育環境,エサ,エサやりの方法,水換えの方法などの飼育方法(飼い方)について解説します。

飼育環境

シロヒレタビラの稚魚の具体的な飼育方法(飼い方)としては、以下の2つがあります。

1つ目の方法は屋外で飼育する方法である。この場合、屋外に大きめのケースを置き、そのケースに砂利を1cm程度敷きます。これに水を10リットル以上入れます。この状態で飼育します。なお、直射日光が当たっても問題はありませんが、真夏などは水温が上がりすぎて魚が死ぬ場合があるので注意してください。この環境で水量15リットル程度であれば稚魚を30匹程度は飼育できます。稚魚の飼育を初めてする場合は、屋外で飼育する方がうまくいく可能性が高いと思われます。また、稚魚を入れる1週間程度前に砂利と水と水草を入れて、事前に飼育ケース内に藻類や微生物が発生するようにしておくとさらによいでしょう。当研究所ではこの方法を推奨します。なお、ある程度大きくなれば室内で飼育します。

2つ目の方法は、シロヒレタビラの稚魚は8mm程度あるため、屋内でエアーポンプやろ過装置を使って飼育する方法である。ただし、エアーポンプのエアーの量やろ過装置の水量は少なくしておきます。また、水槽の大きさは水が10リットル以上入る35cm以上の水槽を使用します。この状態で昼間は明るく、夜は暗い場所で飼育します。

シロヒレタビラの稚魚は8mm程度あるが、網で掬うには小さすぎであり、掬うと死んでしまう場合もあるため、飼育ケースの水を全て換えるということはできません。そのため、水ができるだけ汚れないよな環境を作る必要があります。よって、飼育する魚に対して大きなケースが必要となります。また、砂利を敷いて水質を安定させることも場合によっては必要となります。

エサやり

シロヒレタビラの稚魚は8mm程度あるため、細かくすりつぶしたエサであれば食べることができるようである。そのため、浮上直後から人工飼料等のエサを与えることができます。なお、エサは水中に広がって漂うようにするとよい。水面に浮いているエサは食べないかもしれません。エサは少量をできるだけ多くの回数に分けて与えるとよい。

水換え

稚魚がある程度成長して水換えができるようになった場合や、稚魚の個体数が少ない場合は状況に応じて水換えを行います。水換えは水の表面に油が浮いてきた、または水が汚れてきたときに行います。小さめのケースで浮いている油を掬うようにして水をとります。この時、稚魚を一緒に流さないように注意します。なお、シロヒレタビラの稚魚は基本的に中層付近を泳ぐため、飼育ケース全体の半分程度の水であれば比較的簡単に抜くことができます。1回の水換えで全体の半分~10分の9程度換えればよい。水を抜いた後は、新しい水を追加してもとの量に戻せば完了となります。飼育ケースの側面が汚れている場合は掃除するとよい。また、屋内で飼育する場合でろ過装置を使っている場合は、ろ過装置が汚れていれば掃除をします。

屋外で飼育している場合は、夏期は藻類が増えすぎてしまう場合があります。藻類が増えすぎて水が緑色になった場合は、そのまま放置せずに緑色になってきた時点で水換えをするほうが稚魚の死亡率を下げることができます。

孵化してから最初の冬となる1年目の冬季は水質悪化に特に弱いらしく、飼育環境によっては水が汚れていないように見えても1週間に1回程度の水換えが必要となります。この水換えをしないと死亡する個体が出る場合があるため注意が必要である。

その他

孵化した年の9~10月頃にはシロヒレタビラの稚魚はある程度大きくなっているため、この頃になると室内で飼育するようにします。そのまま屋外で飼育すると秋や(翌年の)春は1日の気温変動が大きいため、これが原因で死亡する場合があります。

シロヒレタビラの稚魚の成長速度はかなり遅く、浮上後半年で2.5~3cm程度であることも多いくらいです。2cmを超えれば網ですくっても問題ない場合が多いため、この頃から親魚と同じような飼育が可能となります。1mm程度のエサを食べることができるようになるのは浮上してから1年程度が経過してからになります。

関連項目