タイコウチの飼育方法

概要

タイコウチの成虫と幼虫の飼育方法(飼い方)を解説します。タイコウチを飼育するために必要なものや飼育環境,注意点,エサ,水換え,越冬の方法ついて解説します。

成虫の飼育方法

肉食性であるため単独で飼育する方法が無難かと思います。単独飼育の場合は、15cm四方程度の飼育ケースを使用します。大きな飼育ケースで複数飼育する場合は、エサ不足になると共食いをする可能性があります。成虫には羽があるため、脱走しないようにフタをしておいた方がいいでしょう。水深は3cm程度でよい。これよりも深くする場合は、石や水草などで足場を作ります。直射日光が当たらず高温にならない明るい場所で飼育するとよい。

基本的に生きたものしか食べません。そのため、エサは小さなミミズやエラミミズ,ハエ,小さなゴキブリ,小さなガ,ダンゴムシなどでよい。水換えは水が汚れてきたり、食べかすが増えてきたら行います。飼育に使う水は塩素(カルキ)を抜いたものがよい。寿命は数年であり成虫で越冬します。水が凍らない環境であれば越冬中も水を入れておいてよい。なお、越冬中はエサを必要としません。

幼虫の飼育方法

幼虫は脱皮をするため、大きさに応じて水深は3~5cmとやや深めにしておきます。また、必ず石や水草などで足場を作るようにします。共食いをする場合があるため、単独飼育が好ましいが、複数を同一ケースで飼育し、大きくなるにつれて1ケース当たりの飼育数を減らしていくというのでも問題はありません。ただし、エサ不足にならないように注意します。また、大きさに差があると共食いが起こるため、同一ケースで複数匹を飼育する場合は、同じような大きさの個体を飼育する必要があります。直射日光が当たらず高温にならない明るい場所で飼育するとよい。

エサは、孵化したばかりの小さな幼虫にはボウフラやアカムシ,アリなどを与えます。大きくなるにつれて、小さなミミズやエラミミズ,ハエ,小さなゴキブリ,小さなガ,ダンゴムシなどを与えます。水換えは水が汚れてきたり、食べかすが増えてきたら行います。飼育に使う水は塩素(カルキ)を抜いたものがよい。孵化した幼虫は3回目の脱皮で4令幼虫(終令幼虫)となり、4回目の脱皮で成虫になります。

関連項目