タイコウチの繁殖方法(産卵方法)を解説します。タイコウチの繁殖(産卵)のために必要なこと,環境,注意点,交尾の方法,卵の管理の方法についても解説します。
繁殖させるためにはまず交尾をさせないといけません。オスとメスの判別は腹側を見ればできるそうですが、一般的にはメスのほうがオスよりも一回り大きいため、複数の成虫を比べた時に大きいグループに入る個体がメス、小さいグループに入る個体がオスという判別方法でも大体は大丈夫かと思います。オスとメスを同じケースに入れれば、そのうち交尾します。なお、ワイルド(野生)個体の場合、呼吸管が切れて短くなっていることがありますが、この場合は通常よりも水深を浅くするか足場を入れてやる必要があります。これをしておかないとメスの場合、交尾のときに上にオスが乗るとうまく呼吸できずに水死する場合があります。
ケースの中に石や小さなレンガ,ブロックなどを入れて陸の部分を作ります。陸の部分は平らな方が何かと便利です。その陸の部分に苔(コケ)を置きます。苔は地面に生えているものを土ごと取ったものでよい。ない場合はミズゴケなどでも代用できるかと思います。その後、水を苔の下の部分がわずかにつかる程度まで入れます。あとはこのケースにメスを入れれば、苔の部分に産卵します。産卵すると卵や卵から生えている髭のようなものが見えます。
産卵が終わればメスを移動させます。孵化するまで卵が乾燥しないように注意します。卵が乾燥してきたら水をかけたり霧吹きをしたりして湿らせます。