キリギリスの成虫と幼虫の飼育方法(飼い方)を解説します。キリギリスを飼育するために必要なものや飼育環境,エサ,注意点ついて解説します。
過密飼育をすると共食いが起きる場合があるため、単独飼育または低密度で飼育(大きな飼育ケースで少数を飼育)するようにします。成虫の飼育だけが目的の場合、飼育ケースに土を入れる必要はありません。エサはキュウリやナスなどの野菜の他に、共食い防止のためにカツオ節を与えます。全部食べつくしたり、食べ残したエサが腐ったり乾燥した場合は新しいものと交換します。野外で採集した成虫を中心に、個体によってはキュウリやナスをあまり食べずにカツオ節ばかり食べる場合もあるため、単独飼育であってもカツオ節を与えるほうがよい。プラスチックのケースであってもケースの側面を上るため、フタが必要となります。また、エサ交換等でフタを開けるときには、フタ付近にキリギリスがいる場合があるため脱走などに注意が必要である。
少しの日影があれば炎天下でも問題ないくらい丈夫である。飼育場所は直射日光が当たらない暖かく明るい場所がよい。暑いくらいの方が好きらしく、このような環境では元気よく鳴きます。逆に、人が涼しいと感じる程度の気温では、鳴き声が悪くなります。気温が低下して寒くなってくる10月以降は、太陽光が入り室温が暖かくなるような場所(例えば2階の南側の部屋)で飼育するほうが長生きするようである。
繁殖方法については、キリギリスの繁殖方法をお読みください。
幼虫もプラスチックのケースであってもケースの側面を上るため、フタが必要となります。また、孵化直後の幼虫は小さいため、フタが網目状(いわゆるプラケースに使われているフタ)であるとケース側面を上ってこの隙間から脱走する場合があります。そのため、フタとケースの間にコバエシャッターや新聞紙を挟んでおいた方がいいかもしれません。過密飼育をすると共食いが起きたり、脱皮に失敗したりする場合があるため、成長とともに過密にならないように1ケース当たりの飼育数を減らしていくか、ある程度成長した時点で単独飼育にするようにします。
エサはキュウリやナスなどの野菜の他に、共食い防止のためにカツオ節を与えます。小さい頃はあまり食べないため、少量を与えるようにします。全部食べつくしたり、食べ残したエサが腐ったり乾燥した場合は、新しいものと交換します。なお、フタなどにキリギリスがついている場合があるため、エサ交換等でフタを開ける場合は注意が必要である。飼育場所は直射日光が当たらない暖かく明るい場所がよい。