単一飼育と混泳飼育

概要

淡水魚(川魚)の単一飼育と混泳飼育の違いやそれぞれのメリットとデメリット,混泳飼育をする上での注意点などを解説します。

単一飼育

1つの水槽(飼育ケース)で1種類の魚を飼育する方法である。1種類の魚しかいないため、繁殖や産卵をさせる場合に適しています。種類による行動の差を考える必要がなく、エサやりに気を使う必要はありません。また、水質への耐性も種類による差を考える必要がなく、その魚に合わせた水換えをすればよい。よって、水換えの頻度を必要最低限にすることができます。

なお、似た言葉に単独飼育というものがあるが、これは1つの水槽(飼育ケース)で1匹の魚を飼育することである。

混泳飼育

1つの水槽(飼育ケース)で複数の種類の魚を飼育する方法である。複数の種類がいるため、見栄えはよくなります。しかし、中層を泳ぐ魚がいたり底層を泳ぐ魚がいたりすることや、種類によって遊泳力に差があるため、全ての個体に十分にエサが行き渡るようにする必要があります。単にエサを入れるだけでは、エサを食べられない個体が出てしまう場合があります。また、水質への耐性も種類によって差があるため、水換えは水質への耐性が一番弱い種類に合わせて行わなければなりません。加えて、混泳飼育の場合は、水を汚しやすい魚と水をあまり汚さない魚を一緒に飼育することになることもあるため、単一飼育と比べて水換えの頻度が高くなる場合があります。

種類によっては混泳に向かない魚もいるため、混泳できる組み合わせを知っておく必要があります。基本的に肉食性の魚は混泳できません。また、雑食性や草食性の強い雑食性の魚であっても、口に入ってしまった魚は食べてしまうため、大きさにも注意が必要である。少なくとも、口に入らないような大きさの組み合わせで混泳させる必要があります。

関連項目