クワガタムシやカブトムシの成虫や幼虫を飼育する際には昆虫マットが必要となります。昆虫マットには適度な水分を含ませる必要があります。このページでは昆虫マットを湿らせる方法と水分量について解説します。
飼育に使うマットは、成虫を飼育する場合も幼虫を飼育する場合も水を加えて湿らせます。マットをケースに入れ水を加えてよくかき混ぜて全体に水が行き渡るようにします。マットを軽く握ったとき、マットが固まる状態が最適な水分量です。固まらない場合は水分量が少なく、強く握った時に水が出てくるのは水分量が多すぎである。水分量が多すぎると最悪の場合は成虫や幼虫が死亡します。不安であれば、少し少なめと感じる程度にしておいた方がよいでしょう。
湿気の多い場所を好むヒラタクワガタやノコギリクワガタの幼虫を飼育する場合、上記の水分量かやや多めでも問題はありません。しかし、水分量が多すぎるとマットの劣化が速まるだけで、幼虫は特に大きくならないためメリットはなく、デメリットしかありません。また、水分量が多すぎる場合は、幼虫が死亡する場合もあります。オオクワガタの幼虫のようにやや乾燥した場所を好む種類の場合は、上記の水分量よりやや少なめにします。湿らせたマットを軽く握っても固まらず、強く握らないと固まらない程度の水分量を目安にします。
幼虫の飼育においては、マットの水分量が幼虫の成長に影響を与えるとされており、ヒラタクワガタやノコギリクワガタの幼虫は水分量が少ないと大きくならず、オオクワガタの幼虫は水分量が多いと大きくならないようである。よって、大きな成虫を育てる場合には水分量にも注意しなければなりません。