ダニの除去方法

概要

クワガタムシやカブトムシを飼育していると、虫の体にダニが付着する場合があります。これらのダニの種類とそれぞれの種類に適した除去方法(取り方)について解説します。

ダニについて

クワガタムシやカブトムシを飼育していると、虫本体やマットにダニがつくことがあります。これらのダニは、ダニが寄生した個体を持ち込むことによって広がるようです。野生のクワガタムシやカブトムシには少なからずダニが寄生しているようで、野外で採集した個体を持ち帰った後に、いろいろな飼育ケース内にダニが発生することが多いようです。

また、ダニが寄生しやすいクワガタとしにくいクワガタがいるようで、コクワガタはダニが寄生しやすく、ヒラタクワガタにはほとんどダニは寄生しません。少量のダニであれば必要以上に気にする必要はないかもしれませんが、数が多くなってくると除去します。なお、ダニは成虫だけではなく幼虫にも寄生します。

ダニの除去方法

クワガタムシに寄生するダニは主に2種類いるようで、比較的大きくて動きまわるものと、比較的小さく動き回らずにこびりつくように寄生するものがいます。比較的大きいといっても大きさは1mmあるかどうかという世界です。

比較的大きくて動き回るダニは、息を強く吹きかけると飛んでいくため、簡単に除去できます。比較的小さくて動き回らずこびりつくように寄生するダニは、楊枝等の細い棒状の物で擦ると除去できます。このとき、軽く水で洗い流しながら除去するとよいです。なお、ダニを除去するために多少水をかける程度であれば、クワガタには特に問題はないようです。ダニは羽の隙間など見えない場所に隠れている場合もありますので、1回で除去しきれない場合があります。そのため、後日再び確認をして、ダニがいるようであれば再度除去します。

幼虫に寄生したダニは、幼虫がある程度大きくなっていれば、幼虫を手で持って息を強く吹きかけてダニを飛ばします。幼虫に体は柔らかいため、棒状の物で擦ってダニを除去することはできません。なお、幼虫に寄生するダニは主に比較的大きくて動き回る種類のようです。そのため、息を吹きかけて除去する方法で十分かもしれません。

マットにダニがいる場合は、マットを交換します。なお、ダニが発生していたマットは、数日間直射日光に当てるなどするとダニはいなくなりますので再度使うことができます。