カニの飼育方法

概要

カニの飼育方法(飼い方)を解説します。カニを飼育するために必要なものや飼育環境,エサ,注意点ついて解説します。このページでは、クロベンケイガニ,モクズガニ,サワガニの飼育を想定しています。

飼育方法

脱皮直後や大きさに差がありすぎると共食いが起こるため、できれば単独で飼育します。カニの大きさの2倍以上のケースを使います。脱走防止のため、高さは単独飼育の場合はカニ1匹の左右の脚の幅よりも高いもの、複数を飼育する場合は2匹分よりも高いものを使用します。なお、しっかりとフタができる場合は低くても問題ありません。

水深はカニの高さの最低2倍は入れます。水深が浅いと脱皮に失敗するようです。水は2日以上汲み置きしたものを使います。エアーポンプやろ過装置はなくても問題ありません。クロベンケイガニは陸によく上がるため、石やブロック等で陸を作ります。他の種類のカニの場合でも陸はあった方がよい。カニは隠れる性質があるため、割れた植木鉢などで隠れ家を作るとよい。単独飼育の場合はなくても特に問題はありません。複数飼育をする場合は、飼育数と同じだけ隠れ家があった方がよい。石やブロックで作った陸や隠れ家の上に乗って、脱走を試みる場合があるため、陸や隠れ家を作っている場合は、上記の必要な高さと陸の高さを合わせた高さにするなど高さに更に余裕を見るようにする必要があります。砂利は敷いても敷かなくてもどちらでもよい。

エサはエビやカニ用の人工飼料でよい。基本的には水中にエサを入れますが、クロベンケイガニの場合はエサは水中に入れずに陸の部分に置いてもよい。なお、クロベンケイガニはオオカナダモなどの水草もよく食べます。水が汚れてきた場合に水換えをします。特にサワガニはきれいな水を好むため、こまめに水換えをします。

冬季は水が凍らない環境であれば水は入れておいてよい。冬季はほとんどエサは食べないため、時々エサを与えて様子を見て、食べるようであれば数日に1回程度与え、食べないようであればしばらくの間は与えなくてもよい。

カニの飼育方法