当研究所の飼育場所や使用している水槽等の淡水魚飼育環境を載せておきます。何かの参考にしていただければと思います。
1階の南側の部屋で、窓は西側に1ヶ所のみで直射日光は入りません。昼間はかなり明るい。夜間は電気をつけないため暗い。1階で昼間は明るいが直射日光が入らないため1日の気温変化は小さく、夜間は電気をつけないことから日長時間も自然環境下に近い環境となっています。
30cm,35cm,40cm,45cmの各水槽を使用しています。一部、大きなプラスチックケース(40cm水槽相当)なども使用しています。
屋内水槽においては原則として砂利や水草は入れていません。また、蛍光灯やヒーター,冷却装置なども使用していません。エアーポンプやろ過装置は水作エイトまたはロカボーイのみである。水換えは夏季は1~3週間に1回行っています。夏期の一番暑いときで室温32度,水温30℃程度であるが、河川の中流域や下流域に生息する魚は暑さで死んだりすることはありません。なお、室温は1日を通じて変動は小さい。
上記のように非常にシンプルな飼育環境であるが、タナゴ類やカワヒガイは毎年婚姻色が出ているし、抱卵もしています。また、キンギョは毎年産卵しています。現状の飼育環境が直接的な原因で魚が病気になったり死んだと考えられる個体はいません。そもそも魚が死ぬということ自体1年という期間で見るとあまりありません。